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迷い犬を探すという行為にSNSが果たす役割を実感する出来事

昨年暮れにある方から私のココナラのサービスに情報の拡散の依頼が舞い込みました。
依頼内容は動物保護センターで保護されている子犬を里親を探してマッチィングするというNPOのボランティアの方からで、里親先から子犬が逃亡したのでポスターの情報を拡散してほしいというもの。
迷い犬というと町中で電柱に貼られたチラシを思いだし、そんな「ローカル」なネタをネットで流して効果があるだろうかと最初思いました。
でも依頼なのでできることはやろうとわが社が保有するtwitterアカウント(複数、フォロワーを合計すると2万以上)とFacebookと同じく複数のブログのSNS三点セットに情報を仕込み、毎日流し続けました。行方不明になったのは11月半ばでしたが、依頼があったのがそれから半月たった12月の頭。メールアドレスとモバイルの電話番号を書いておきました。
 しばらくすると大阪市平野区での目撃情報が入りました。これはNPOのFacebookのページに載ります。その後もその近辺での目撃情報が複数入りはじめました。東大阪市から八尾市方面に移動しているようでした。
Google Mapで位置を確認しながらtwitterをはじめ情報を更新し続けるとインプレッション数が他の投稿よりも数倍に上り、やはり(不謹慎ながら)動物ネタが強いことを裏付けました。
 迷い犬捜索というのは居住地の数キロ圏内で起こることと思っていましたので、それがインターネットというやたらと広いバーチャルな空間で有効なのかと疑っていましたが、一つの目撃情報をきっかけに急にリアリティが感じられ、ひょっとしたら見つかるかもしれない、私にできることはなんだろうと思うようになりました。「昨晩、○○公園付近で見かけた、痩せていた」という時間と場所の情報が近くの人を動かしていったのだと思います。近くに住んでいるという人はわざわざ捜索に加わるというような行動まで巻き込んでいきました。
見つかるのは時間の問題と思われました。
 しかしやがてクリスマスを過ぎるあたりから情報が途切れてしまいました。年も明け、もう駄目だったのかなと思っていた矢先に無事保護されたとの情報が飛び込んできました。私の方は一か月間の契約で情報を拡散するというサービスでしたので、そろそろ情報を下ろそうと思っていた矢先でした。逃亡から2か月が経っていました。けがをして痩せこけていたそうですが、保護されてから手術と入院をして今NPOの方に引き取られているようです。
 実は裏話もあり、里親になった方のおうちに戻らなかったのは捜索を巡ってNPOと里親の方との間でトラブルがあったようです。私が書いていることの本題ではないので深く踏み入りませんがよくあるボランティア間の「良かれと思っての行動」の受け取り方の問題だったようです。(そういうこともありNPOの名前などはこの記事では伏せます)
 それにしても子犬ながら2か月も大阪の交通量も多い喧騒の中を生き延びた生命力の強い犬がこれからどのような犬生を歩むのか楽しみです。ハイジという名前のメスの雑種です。

迷い犬という極めてローカルな空間で起きた出来事がインターネットで共有され、日本中の多くの人の関心を集め、それが近くの人を巻き込み発見、保護に至ったことに「インターネットでのソーシャルメディアを使った広報」を生業とする私には、ソーシャルの可能性のヒントを与える出来事でもありました。

もしインターネットで流れなければローカルなところでの張り紙で終わり、それはほとんどの人の無関心で終わったと思います。なぜなら情報の更新がなされないので、日にちが経つにつれ、リアリティがなくなります。一方的な情報の拡散だけではなく、情報がアップデートされることによって関心が持続されたのだろうと思います。

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※保護されたハイジの姿。退院後と思われます。
私は急いで捜索依頼の投稿を削除し、無事に見つかったことをSNSで報告しました。それでも捜索のお願いが幽霊のようにネットに残り続けるという問題が残ります。

【追記】
記事を書いてそれをFavebookのタイムラインに投稿したら素敵なアプリを紹介されました。
ほぼ日刊イトイ新聞のアプリです。愛犬や愛猫の写真をアップするサイトですが、迷い犬・猫の捜索願いも掲載できるようです。覚えておいて次回、このような依頼があったら使ってみます。



by blc5 | 2019-01-19 10:39 | ソーシャルメディア広報